株式会社プレシオンでは、自由なガラス形状のペーパーウェイト、記念盾、表彰盾、トロフィー等が製造可能です。一般的なデザインから独自のカスタムメイド製品まで、様々な形状やデザインを実現いたします。また、お客様のアイデアやビジョンをもとに、幅広い用途に対応したガラス工芸商品の製造が可能です。熟練した職人が一つ一つの製品を手作業で丁寧に作り上げます。
手作り製造になりますので、厳密なサイズが求められる製品の製造は受注できませんのでご了承ください。
最低ロッド数
ペーパーウェイトなどの小さな商品は、コストもありますので50個以上から受け付けています。一方、トロフィーや表彰盾などの大きな製品については、1個からの製造が可能です。ただし、鋳造製造の製品に関しては、最低注文数量が100個以上となる場合があります。
製造工場
国内の方が割安になる場合を除き、原則的に海外の提携工場で製造します。
製造方法
ガラスの成型方法は以下(A)(B)のいずれかになります。ガラスの形状により、どちらが適しているのを検討します。
(A) カット製造
1つの大きなガラスブロックから適切なサイズを切り出し、さらに細部をカットしていき、必要な場合は穴あけ加工を、そして最後に研磨して磨き上げます。氷の彫刻を想像していただければイメージが伝わると思います。こちらの工法のみ、1個からの製造が可能になります。
なお、弊社で販売している、ペーパーウェイト、表彰盾、トロフィーなどのほとんどこちらの方法で製造しています。
【長所】
- 気泡が入りにくくなります。
可能な限り気泡が入っていない部分のガラスブロックを切り出して使用するため、入りにくくなります。
気泡が入ったものを不良品と判断される場合は、お見積り段階でお伝えください。これを指定するかどうかでも単価は大きく異なります。 - 少ロッドの製造が可能です。
大きなものは1個から、小物は50個程度から受注できます。高額になっても構わない場合は小物でも1個から製造できます。 - 試作品がお安く製造できます。
1万円から3万円程度で試作品が製造可能です。試作品の出来栄えを見てから本注文するかどうかを決定できます。
【短所】
- ある程度の大きさが必要です。
多面カットする場合は、直径50mm以上は必要となります。単純な形状の立方体でしたら、もう少し小さなサイズでも製造可能です。 - サイズにバラツキが生じます。
1つ1つ手作業で製造しますのでサイズにバラツキが生じます。 - 穴あけ加工が限定されます。
穴の形状は、円柱と半円球のいずれかに限定されます。 - コストが上がります。
製造に時間がかかるので、どうしてもコストが上がります。
【製造例】
カット製造の商品例です。それぞれの画像をクリックして解説をご覧ください。
(B) 鋳造製造
形状が複雑な物や、カットでは製造が困難な小さい物を製造する場合、鋳造製造になります。
まずは金型の製造から始まります。その金型に溶かしたガラスを流し込み、徐々に冷やしていきます。最後にカットや研磨を施して仕上げます。金型が馴染むまでに最初の100個くらいは商品として使いものにならないそうです。
金型の製造に数万の料金がかかりますので、試作品も少々高額になります。
【長所】
- 複雑な形状でも製造できます。
ただし、輸送中に破損してしまうような細長いものなどは受注しておりません。 - アクセサリなど小さなものでも製造できます。
手作業でのカットが困難な小さなものでも製造可能です。小さすぎて研磨作業ができないものでも薬品を使い滑らかに仕上げることが可能です。 - サイズのバラツキが少なくなります。
基本的にカットはせず、研磨のみとなりますので、サイズのバラツキは圧倒的に少なくなります。 - 大量製造の場合はコストダウンになります。
形状やサイズにもよりますが、数百から千個以上になりますと、圧倒的にこちらで製造した方がお安くなります。
【短所】
- 少ロッドの製造ができません。
試作品としては製造できますが、最初の100個くらいは商品として使いものにならないということもあり、少ロッドの製造は受注しておりません。 - ある程度の気泡が入ります。
どうしてもある程度の気泡が入りますので、気泡を不良品として判断される場合は原則的に受注しておりません。ただし、高額になっても構わない場合でしたら受注可能です。 - ガラス内部へのレーザー彫刻はできません。
基本的に名入れを希望される場合はサンドブラスト、もしくはカラー印刷になります。 - 試作品が高額になります。
金型を製造しますので、最低でも3万円から、形状や大きさにより5万円以上はかかります。さらに少しでも形状を変えようとすると、再び金型製造料がかかります。
【製造例】
鋳造で製造した例です。それぞれの画像をクリックして解説をご覧ください。
ガラスの素材
基本的には、透明度の高いクリスタルガラスを使用します。それ以外にもソーダガラス(フロートガラス)、ホワイトガラスなどで製造することも可能です。料金の高い順で、クリスタルガラス、ホワイトガラス、ソーダガラスという具合になります。
- クリスタルガラス
透明度の高いガラスで、どこから見ても無色透明です。(色付きガラスを除く)
K9クリスタルというもので、別名、無鉛クリスタルと呼ばれているものになります。環境重視の為、鉛の入ったクリスタルは取り扱っておりません。 - ホワイトガラス
正面から見ると無色透明ですが、切り口が多少青みがかって見えます。 - ソーダガラス
正面から見ると無色透明ですが、切り口が緑がかって見えます。 - 色付きガラス
無色透明以外に、青・水色・緑・オレンジ・ピンク・黒(不透明)などの色付きガラスも製造可能です。ただし工場で調達可能な色のみが選択でき、色の調整などはできません。またガラス素材の調達関係で最低ロッド数が増えることもあります。
ガラスのサイズ
カット製造の話しになりますが、仮に厚さ25mmのペーパーウェイトをオーダーメイド製造しようとすると、30mm厚のガラスブロック素材を削って25mmに仕上げます。 厚さ30mmの場合、そのまま30mm厚のガラスブロックが使えるかというとそうではありません。 表面を滑らかにするため、ある程度、削らなくてはならないのです。 30mm厚のガラスブロック素材の上は、50mm厚になるので、この素材から削って30mmにする必要があるのです。 つまり、たった5mmの違いで、材料費と加工料がグンと上がってしまうのです。
どれくらい小さいものが製造できるのかと申しますと、500円玉くらいの大きさで厚さは10mmは可能です。 ホワイトガラスでしたら5mm厚から製造可能です。金属を接着し、キーホルダーやストラップなどのアクセサリができます。
ガラスの重さ
ガラスは非常に重い素材です。クリスタルガラスの比重は、2.5程度になります。
縦横高さが10cmのキューブ型ガラスで、「10cm x 10cm x 10cm x 2.5 = 2500g」ということになりますので参考にしてください。
名入れ
ガラス表面への名入れ(サンドブラスト・カラー印刷)や、ガラス内部への名入れ(レーザー彫刻)も可能です。
原則的に名入れも海外工場で行いますのでコストダウンが期待できます。国内ではレーザー彫刻よりもサンドブラストの方が安く仕上がるのですが、海外ではサンドブラストもレーザー彫刻も同じくらいの料金で行えます。彫刻内容によりましてはレーザー彫刻の方がお安くなることがあります。
名入れの方法は下記の3種類から選択できます。
- サンドブラスト彫刻
砂を吹きかけてガラスの表面を彫ります。こちらは1つ1つ手作業で行いますので品質にムラが生じやすくなります。
名入れ(ロゴなどの図案も含む)で、品質のムラを減らし、コストパフォーマンスを実現するには、レーザー彫刻をオススメします。 - レーザー彫刻
ガラスの内部にレーザーを照射して焼き付けます。
細かい点の集合体で濃淡を表現することができます。また、立体表現することもできます。 - カラー印刷
ガラスの表面にフルカラーでUV印刷します。なお、現時点ではカラー印刷は国内で行います。
名入れ(加工法)につきましては、こちらのページもご覧ください。
名入れの内容がすべて同じ場合のみ海外での可能が可能となりコストダウンが期待できます。個別に氏名などが異なるような時は国内での加工になります。ただし共通部分だけを海外で加工し、異なる部分のみ金属プレートに名入れして貼り付けるという方法も可能です。
納期
海外製造品は、船便での定期混載コンテナ輸送を利用する関係で、最低でも45日以上は必要になります。数量が多い場合などは2ヶ月以上かかることもあります。航空便を使用することも可能ですが、ガラス製品は重く、輸送料が高額になる関係で少々割高になります。
中国製造の場合、日本と異なる長期休暇(1月下旬〜2月上旬/10月上旬)があります。その期間にかかる場合はさらに納期が必要になりますのでご注意ください。
試作品
さすがに数多くご注文されるとなると、事前に出来栄えを確認したいものです。そのような場合にご注文前の試作品の製造も承っております。もちろん、納得がいかなかった場合は、本注文される必要はありませんのでお気軽にご用命ください。
商品によっても異なりますが、試作品の料金は1万円から3万円くらいを目安にしてください。なお、鋳造製造になる場合は、金型製造料が加算されますのでかなり高額になります。
当然、試作品も海外工場で行いますので2週間以上は必要となります。