例)封入ガラス

ドーム状のガラスに何かを入れ、ガラスで蓋をして接着する仕様のものです。

半円球のガラス(直径50mm、高さ25mm)に、直径30mm、深さ10mmの半円球状の空洞を空けたものを1つ。円形のガラス(直径49mm、高さ10mm)を1つ。この2つのガラスを1セットとし、空洞内に何かを入れ、接着して完成させます。

こちらはカット製造によって作られたものです。球体は機械製造ができるため、透明度が高く、真球に近いものが作れます。半円球は円球のガラスをカットして製造します。また穴あけは、円柱やドーム状のものが空けられます。四角い穴を空けることはできません。仮に四角い穴を空ける仕様の商品は鋳造製造になります。

円形のガラスの直径が半円球の直径よりも、1mm小さいのには訳があります。
ハンドメイド製造のため、半円球と円形のガラスの直径が完全に一致させることが大変困難となります。完璧を求めるのならば、円形ガラスの直径を少し大きくし、ガラスを接着した後に研磨するのがベストなのですが、こちらは中国で製造した関係で、日本から中に入れるものを送る必要があります。そうなりますと、規制や関税の問題で見積りが大変難しくなり、さらには融通が利かなくなるというデメリットがあるのです。そのような理由から、ガラスの中に入れて接着する作業は、国内で行った方がベストという訳です。1mm程度小さくしておくと、半円球のガラスからはみ出ることはなく、見た目にも綺麗になるという理由でこのようなサイズになっています。